2013年8月23日金曜日

010 硬派忍者漫画 風魔の小次郎 第一部

あの聖闘士星矢の作者 車田正美の描いた忍漫画、風魔の小次郎を紹介します。

私的には、スゴく面白かったのですが、わずか2年の連載で終わってしまった残念な作品。
ストーリーは大きく3つに分かています。

第一部  夜叉一族偏。

第二部 聖剣戦争編。

第三部 風魔一族反乱編。





『第一部の簡単なあらすじ』

誠士館から執拗に攻撃を受けている白鳳学園の柳生蘭子より助っ人を頼まれた
風魔一族の頭領、小太郎は弟である小次郎を送り出した。

白鳳学園の助っ人として活躍する小次郎は誠士館に夜叉一族という忍者集団の後ろ盾がついており、関東一円を忍の力で支配しようと目論んでいる事を知る。

助っ人として活躍をしている小次郎の前に夜叉一族に傭兵として雇われた
サイキックソルジャー飛鳥武蔵が現れる。

小次郎は長剣の使い手でもある飛鳥武蔵の必殺技『飛龍覇王剣』により左脚を貫かれ惨敗してしまう。

惨敗した小次郎の穴を埋める為、風魔から最強の戦士達が増援される。

一方、それを察知したかのように夜叉一族も関東一円に散った戦士、夜叉八将軍を招集することによって、風魔一族VS夜叉一族戦いは全面戦争に突入する。

柳生蘭子は武蔵に勝つ為に脚のケガを負った状態で修行をしている小次郎に柳生家に
伝家の宝刀を授ける。


全面戦争の火蓋が切られお互いの戦士が倒れていく中、宝刀、風林火山を携え
小次郎が参戦する。

風林火山は、その力は神に等しく、ひとたびふるえば天地を揺るがすといわれた
地上に十本しかない聖剣の一本だった。

聖剣、風林火山の威力は凄まじく武蔵を圧倒し長剣にヒビが入ったその時、武蔵の長剣から眩いばかりの光がほとばしる。

光の中から現れたのは、十聖剣の一つ、黄金剣であった。





初めて見た時は忍者なのに何で学ラン着てるのか疑問でしたが、読んでいく内に
段々、その学ラン姿がカッコイイ物に見えて来ました。

車田正美の描く学ランは基本的にタイトで体にフィットしており、詰め襟が首の上の
方までありそれが非常に凛々しいです。

私も学生の頃はその影響を受けてか、学校の指定より少し丈の長い半カルや中ランなど
を着ていました。

話が逸れてしまいましたが、その凛々しい学ランを着た忍び同士が戦う様は当時
胸を踊らせながら読んでいました。

また、風魔の小次郎に出てくる忍たちは、変わった忍術を使う者も多く、
飛鳥武蔵や風魔の竜馬のようにサイキック(超能力)と忍術、対術を駆使した
戦い方をするので、そこも新鮮で刺激がありました。

そして、何と言っても外せないのは聖剣です。
聖剣と言えば今日では、色々な漫画、アニメ、ゲーム等で知られていますが
当時、見聞きする事は無く、私はこの作品で聖剣と言う言葉を初めて知りました。

この聖剣、夜叉編では、小次郎と武蔵の持つ2本しか出てきませんが、第2部では
十本、全ての聖剣がそろいます。

それは、また、別で書かせてもらいます。

圧倒的と思われた、武蔵のサイキックの前に現れた聖剣、風林火山を携えた小次郎は
その武蔵を遥かに超える力を示します。

現実でも、そんじょそこらの漫画でも味わえないエキサイティングな戦いが
この作品では楽しめました。

聖剣同士の戦いは忍術の戦いを超え、もはや神の力を持つ者同士の戦いのような
神秘的な雰囲気さえあります。

車田正美のこの神秘的な世界観は後の聖闘士星矢で発揮されることになります。

聖闘士星矢は現在ではオリジナルのテレビシリーズも放送しているので

聖闘士聖矢を好きという人は是非とも読んでもらいたい作品です。




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